200801

ここでは、 200801 に関する情報を紹介しています。
こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

バックナンバー用のブログを作りました。
そちらはコメントもできます。
良かったら覗いてみてください。

  → 「うつ病の家族・友人との接し方



実は、私はキリスト教の牧師もしてます。

で、副業でカウンセラーとか、心理学関係のセミナー講師とか
やっているせいでしょうか、うちの教会には、
うつ病とか、摂食障害とか、心に宿題を抱えている方が、
けっこうたくさんいらっしゃってます。

「安心して病気でいられる」と言われます。

        (^^;


で、昨日の日曜礼拝の後、うつ病の方と少しお話をしました。

続きはこの後……。




目次


1.怒りは、回復のしるしなんです

2.翻訳しよう





1.怒りは、回復のしるしなんです


その方は、「最近、親に対する怒りが出てきて……」と、
おっしゃいました。

あらかじめ、「しばらくすると怒りが出てくるはずですよ」と
申し上げていましたので、
それほどびっくりはなさらなかったようですけどね。

それでも、怒りが抑えられずに、
家族とぶつかったりするようになったようです。


あなたのご家族・お友だちの患者さんはいかがですか?


以前はすごく優しかったのに、
うつ病になってしばらくすると、何だかイライラするようになった。

ちょっとしたことで怒鳴ったり、かみついてきたりするようになった。


そんなことありませんか?


それって、けっこう心にこたえますよね。

だって、こちらは患者さんのことを心配して、
いろいろ関わろうとしているのに、
感謝されるどころか、そんなふうにイライラされるって、ねぇ。



うつ病の患者さんが怒りを出せるようになったというのは、
実は回復のしるしなんです。


うつ病になりやすい方って、とても周りに気を遣う人が多い。
そして、真面目で完璧主義。

だから、全力で周りの人の期待に応えようとします。


だけど、本当は、自分だって周りの人に気を遣ってもらいたいし、
優しくしてもらいたいんです。


  ホントは自分だって甘えたいんだ!
  ホントは自分だって助けて欲しいんだ!
  ホントは自分だって話を聞いてもらいたいんだ!
  ホントは自分だって優しくしてもらいたいんだ!


でも、そんなこと言えないんですよ。

たぶん怖いのでしょう。
「いい人」をやってないと周りの人に見捨てられるって、
無意識に恐れているのかも知れませんね。


だから、人に甘える代わりに、ますます人に気を遣います。

しかし、そうやって気を遣って動けば動くほど、
周りの人はこっちを頼ってきて、よけいに大変になります。



すると、だんだん怒りがたまってきます。

自分は、周りの人の気持ちをささっと読み取って、
言われる先からがんばって動いているのに、
周りの人は、ちっとも自分に気を遣ってくれない……。


でも、うつ病の人は、その怒りを表に出すことができません。

むしろ、怒りを自分自身に向けてしまいます。

そして、自分を責め、叩いて、どんどん落ち込んでいくんです。



だから、うつ病の人が、怒りを出せるようになったというのは、
回復してきたしるしなんですね。



怒りってのは、実はリクエストなんです。

ホントは怒りたいんじゃない。怒鳴りたいんじゃない。
嫌みを言いたいわけじゃない。

「〜してください」って言ってるんです。


  甘えさせてください。
  助けてください。
  しばらく話を聞いてください。
  励ましてください。
  抱きしめてください。
  病気で働けなくても、あなたは大切だよと言ってください。


今まで、あまり人に甘えたり頼ったりしたことがないので、
上手に助けを求めることができないんです。

結局一人でがんばるしかなくなっちゃう。


そして、金属疲労のように、あるとき心がぽっきり折れてしまう。
これがうつ病です。


だから、たとえ、怒りという変化球的な表現であったとしても、
表に出せただけ、大変な進歩です。

今までは、全部自分の中だけで処理していたんですからね。



でも、そのうちに、怒りの感情を使わないで、
上手にリクエストをすることができるようになります。


だから、うつ病の患者さんがイライラするようになっても、
どうか驚かないでください。

また、自分の関わり方がへたくそなんだと、
自分を責めなくていいです。


そういう時期なんです。


むしろ、順調に回復しているんだなと、
心の中で喜んであげましょう。


2.翻訳しよう


先ほども申し上げたとおり、うつ病になりやすい人は、
ストレートに援助を求めるのが下手です。

そして、ついつい自分一人だけでがんばってしまいます。

でも、そのがんばりの背後には
「私を助けて」というリクエストが隠されています。


そして、回復期の怒りの背後にも、
リクエストが隠されています。


だから、家族であるあなたは、
患者さんの隠されたリクエストを読み取ってあげてください。

いったい患者さんは、あなたにどんな助けを求めているんでしょうか。

それを読み取って欲しいのです。


  手伝って欲しい?
  話を聞いて欲しい?
  大切だよと言って欲しい?


そして、さりげなく、それをして差し上げてください。


うつ病の方は、助けられるのに慣れていませんので、
「してあげる」というスタンスだと、
「いいです。いいです」と、必死になって固辞するかも知れません。

だから「ぜひさせてください」というスタンスで行きましょう。

「あなたのため」というスタンスでなく、
「私のために、それをやらせてください」というスタンスです。

「私はぜひやりたい。だから、あなたが迷惑でなければ、
 ぜひやらせて欲しい」という手伝い方です。



別に、必死になって周りに気を遣わなくても、
無理してがんばって走り回らなくても、
こんなふうに自分を大切にしてくれる人がいる。

うつ病の人に必要なのは、そういう体験なんです。


そして、そういう体験を与えられるのは、
医者でもカウンセラーでもありません。

あなたです(^^)

こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

私が講師をやっているカウンセリング・スクールの本部は、
山形県の米沢市にあります。
私の住んでいる福島県に隣接している市です。

昨日は久しぶりに本部に行ったのですが、
道路にはまったく雪がありませんし、道路脇にもほとんどありません。

米沢と言えば、日本でも有数の豪雪地帯で、
この時期は、道路脇に除雪された雪の壁が
できるくらいなんですけど……。

うーん、やっぱり温暖化なんですかねえ。



目次


1.人は治して欲しいんじゃない

2.気持ちに焦点を合わせて聴く





1.人生相談番組での出来事


だいぶ前の話になりますが、テレビの某バラエティ番組を観てました。
その番組の中に、電話相談のコーナーがあったんですよね。

その日、主婦の方が家族の問題について話をしてました。
最初のうちは普通に話を聴いていた司会者さんなんですが、
途中でスタッフから回されたメモを読んで、突然怒りだしたんです。

「奥さん、あなた2日前にも、
 NHKラジオの人生相談番組で、これと同じ相談したでしょ」


NHKの人生相談では、弁護士などその道の専門家が相談を受けます。
そこでは、専門家が話を聴き、真剣にアドバイスをしたはずなんです。

なのに、3日もたたないうちに同じ話を別のところで相談したってことは、
そのアドバイスをちゃんと実行してないってことです。
それは、1日や2日では解決しないような問題でしたから。

だから、「奥さん、本気で解決する気あるの?」って、
司会者が怒ったわけ。


でもね、私はこの奥さんの気持ち、分かるような気がしたんですよ。
NHKでアドバイスをもらって、ちゃんと実行しないうちに
この番組に相談したくなった気持ちが、です。

あなたはいかがですか?



私たちって、人から相談をされたり、弱音を吐かれたり、
つらそうにしている人を見たりすると、
何とかその問題を解決してあげたいって思いますよね?


すると、焦ってその人を治そう(直そう)としちゃいます。

すなわち、いろんなアドバイスをしてみたり、
その人の今の生き方、言動を修正させようとしたり……。


でも、それって、相談している人にとっては、
あんまりうれしくないんですよ。
むしろ、かえってつらい関わりなんです。


人が、相談をしたり、弱音を吐いたりするのは、
治して欲しいからでも、教えて欲しいからでもありません。

……と言い切っちゃうと問題ですね。
確かに、治して欲しいし、アドバイスして欲しいっていうのは、
別に嘘ではありません。ホントの気持ちです。


でも、それは「第一の動機」じゃないってこと。


第一の動機とは、「気持ちを分かって欲しい」ってことです。

その問題のただ中で、自分がどんな気持ちでいるのか。

その悲しさ、苦しさ、恐ろしさ、不安、怒り、イライラ、切なさ……。
それを分かって欲しい。

これが第一の動機なんです。そして、第一の動機が満たされないと、
人はその次に移ることができないんです。

その次というのは、「治して欲しい、教えて欲しい」です。



先ほどの奥さんは、つらい気持ちを分かって欲しくて、
NHKの人生相談に電話をしました。

ところが、充分気持ちを分かってもらったと実感する前に、
「こんなふうにすれば解決しますよ」とアドバイスされちゃった。

だから、第一の動機が欲求不満になったのです。
「分かってもらえなかった」と、よけいに切なくなったのです。

だから、別の番組に電話をかけたのです。
アドバイスして欲しかったからじゃなくて、分かってもらいたくて。

でも、そこでもアドバイスされ、
挙げ句の果てに「解決する気がない」と、叱られてしまった……。



実は、うつ病の方からの相談の中に、
「家庭で弱音を吐けない」という悩みが、結構あります。

下手に弱音を吐いてしまうと、
すぐに「がんばって」と励まされたり、
「そんなことを言うと、言霊が働いてますますひどくなる」と叱られたり、
「こんなふうに考えてみたら?」とアドバイスされるんです。

そして「誰もこのつらい気持ちを分かってくれない」と、
ますますみじめで、孤独で、悲しくなってしまう……。


だから、カウンセラーの国分康孝先生はこうおっしゃいます。

     「治そうとするな、分かろうとせよ」



人は治して欲しいんじゃない。分かって欲しいんだ。

あなた自身はどうですか?

あなたが誰かに相談したり、愚痴をこぼしたり、
弱音を吐いたりするときのことを考えてみてください。


2.気持ちに焦点を合わせて聴く


治そうとしないで、分かろうとして聴く。

なるほど。

じゃあ、具体的にはどうしたらいいんでしょうね。
これからしばらく、そんな話もしてみたいと思います。


まずは、「口をはさまないで聴く」ってことをやってみてください。


うつの患者さんが、自分のつらい気持ちを語ったり、
死にたいなんてことを言ったりしたとき、
ついつい励ましたくなります。

「そんなこと言っちゃダメ」と言いたくなります。


でも、その一言をグッと飲み込んで、
「そう……」とうなずいてみてください。


  「そう……」
  「そっかぁ……」
  「そうなんだ……」
  「ふーん……」
  「へー……」
  「なるほど……」
  「それから?」
  「それで?」


これらの相づちの言葉は、それ自体に深い意味はありません。

でも「ちゃんと聴いてるよ」「もっと話していいよ」「もっと聞かせて」
「バカにしてないよ」「叱らないから安心して話していいよ」
というようなメッセージを話し手に伝えます。



このとき、大切なのは、患者さんの気持ちに焦点を合わせて聴くこと。

  「この人はどんな気持ちなのかな?」

そこを聴き取るってこと。


どうアドバイスをしたらいいか、
その材料探しのために聴くんじゃありません。


  「この人はどんな気持ちなんだろう?」

そんな思いで聴くのです。



そして、口には出さないけれど
(あ、もちろん出してもいいです)、

  「あなたはそういう気持ちなんだね」
  「そうか、そんなにつらいのかぁ」
  「もっとあなたのつらい気持ちを聴かせて」

というような思いをこめて、うなずき、
「ふーん」とか「そうなんだー」とかの相づちを入れましょう。



私もカウンセリングの訓練を受けたとき、
二人組になって、黙って聴く練習をしました。

最初は、2分間黙って聴くのもつらかったです。

あなたもそうかも知れない。


でも、やってみてください。
だんだんと、口を挟まないで聴くことに慣れてきます。

そして、本当に患者さんの気持ちが伝わってくるようになります。


すると、その分だけ、患者さんの心はホッとするのです。


うつ病の患者さんは、つらい気持ちがたくさんたまっています。

だから、数回こんな効き方をしたからといって、
それで気分がすっかり元気になるということはありません。

でも、気持ちに焦点を合わせて聴いてもらう。

それは患者さんにとっては大きな励ましになるんです。


あなたもさっそくやってみてください。

こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。


私が住んでいるのは、福島県の中央部です。

この冬は、いつもよりも暖かいようなのですが、
それでもここ数日は、洗濯物を干すと、
その場でぱりぱりと凍ってしまいます。


え?

ああ。私が家で仕事をすることが多いので、
たいてい私が洗濯物を干すんですよ。



ところで、うつ病の方たちの中で、
冬になると調子が悪くなる人が、けっこういらっしゃるみたいです。

どうも、日照時間に関係があるとか。

うつと光って、密接に関係しているようで、
うつの治療のひとつで、光を当てるっていう治療があるくらいです。


だから、最近急に調子が悪くなった……と、
あまり心配しすぎないでくださいね。

舐めちゃいけませんが、
心配しすぎもよくありません。





目次


1.年単位で考えましょう

2.そう感じるんだね




   感想や質問は、記事にコメントしてくださるか、
   左のメールフォームからどうぞ。


1.年単位で考えましょう


うつ病のA子さんは、
8月頃に友だちから同窓会の誘いを受けました。

A子さんは、うつ病のことを打ち明け、
今、人と会うことができないということを伝えました。


その2ヶ月後、同じ友だちからメールが入りました。

「もう良くなった?
 今度、みんなでカラオケに行くんだけど、来れる?」


これを読んで、A子さんはかなりへこみました。

「私、いつまでたっても、全然良くならない。
 きっと、ずーっと治らないんだ」って。



うつ病は「こころの風邪」なんて呼ばれることがありますけど、
風邪と違って数日で治るわけではありません。

けっこう重くなると、数ヶ月でも難しいでしょう。


専門家の治療を受け始めて3年程度、
場合によっては5年くらいかかるのも、
決して珍しいことではないと思ってください。



うつ病の患者さんやそのご家族の中には、
4、5年と聞いて、がっかりする方と、ほっとする方とがいます。


がっかりするっていうのは
「こんなに苦しいのが、そんなに続くの?」と思うからでしょう。


いえいえ、ずーっと同じ状態で何年も続くわけではありませんよ。

きっちり治療を受けていれば、アップダウンはありますが、
少しずつ回復していきます。

うつ病は、自殺さえしなければ、必ず治る病気です。


ほっとするというのは、なかなか回復の兆しが見えなくても、
それは「順調」なんだということが分かって、
焦らなくていいと思えるからのようです。


実は、この焦りこそ、
うつ病の患者さんと、その家族を苦しめる一因なんです。

これについては、また日を改めてお話ししますね。



「ゆっくり、じっくり治していこう」。

患者さんにも、自分自身にも、
優しくそう語りかけてあげましょうね。



2.そう感じるんだね


前向き肯定的なうつの方ってのには、
私はあんまり会ったことがありません。

うつの患者さんは、弱音を吐きます。
否定的なことをたくさん語ります。
「死にたい」って、毎日言います。

だから、弱音を吐かれると、家族は励ましたくなります。
「そんなことないよ」と否定したくなります。
「そんなこと言っちゃダメ」って言いたくなります。


もちろん、それは愛情ゆえです。


でも、これって、かえってうつの方を苦しめることが多いのです。

「誰も、私の気持ちを分かってくれない」と、
孤独感が増してしまいます。

弱音を吐くことを禁じられると、心の中で悶々とするばかりで、
かえってつらくなってしまいます。



あなたはどうですか?

「もう、○○(患者さん)の話を黙って聴いていられない。
 否定的なことばっかりで、息が詰まりそう」

って、お友だちに愚痴ったとして、そのお友だちに、

「そんなこと言っちゃダメ。あなた、親(夫、妻)でしょう?
 ○○さんは、病気なのよ。もっと愛情深くかかわらなきゃ」。

なんて説教されたらどうですか?


「よし、がんばろう」と、やる気になりますか?
むしろ、かえってつらくなりませんか?


まあ、中にはやる気が出るという方もおいでかも知れません。
でも、うつの方は、たぶんかえってつらくなると思いますよ。



だから、聴くあなたもつらいかも知れませんが、
弱音に耳を傾けてあげて欲しいのです。

その苦しい気持ちを聴いてあげて欲しいのです。


そして、

「そっか、そんなふうに感じるんだね」
「そう。死にたくなるくらい、つらいんだね」

と、その気持ちに理解を示してあげて欲しいのです。



つらいときは、息抜きしていいです。

自分の家族がうつなのに、楽しんじゃ悪いなんて思わないで、
どこかに出かけるなりして、
思い切り楽しい時間を過ごしてください。



あなた自身が、時々カウンセリングを受けるのもいいです。

いっぱい弱音を吐いて、
いっぱい愚痴を言って、
それをお医者さんやカウンセラーに、
じっくりと聴いてもらってください。

「よくがんばってこられましたね」
「どれだけ苦しかったでしょうね」

そんなふうに、
あなたのつらい気持ちを、よ〜く分かってもらってください。



そうして、パワーを蓄えてから、
また患者さんに向き合って、その気持ちを聴いてあげてください。

今よりも、ほんの少しだけでいいから。

はじめまして。増田泰司と申します。

心理カウンセラー、カウンセリングスクールの講師、
心理学やコミュニケーション関係のセミナー講師、
牧師などをやってます。

こころの世界の仕事を続けて、20年くらいです。


その間、うつ病、あるいはうつ状態の方たちと
たくさんお話ししました。

そして、その家族や友だちとも……。


うつ病は、患者さん本人はもちろん、
周りの人たちも苦しめます。


何とかして助けになりたいと思っているのに、
どうしたらいいのか分からないもどかしさや、罪責感。

良かれと思ってかけた一言が、
かえって相手を苦しめてしまったとまどい。

繰り返し繰り返し患者さんが語る否定的な言葉や、
時に暴言によって傷つく心。

いつになったら良くなるのかという焦りや絶望感。

経済的な不安。

自殺するのではないかという恐れ。



あなたはそんな心の痛みを感じていませんか?

私は感じてきました。
だから、ほんの少しですが、あなたの気持ちは分かるつもりです。

本来他人であるはずのカウンセラーですら感じるのです。
大切な家族やお友だちであるあなたは、
どれほどの悲しみや苦しみを感じていらっしゃるでしょうか……。



でも、本屋さんを見てみても、
患者さん本人に向けて書かれた本は多いけれど、
家族や友人の方の抱えている苦しみに焦点を当てた本は
あまり見受けられません。


そこで、このメールマガジンでは、
あなたの不安や苦しみがほんの少し軽くなるためのお手伝いを
させていただきたいと思います。

末永く、よろしくお願いします。


何か質問等がありましたら、いつでもメールをくださいね。
(左のメールフォームをお使いください)

感想や要望も大歓迎です。

   ※他の皆さんに参考になりそうな質問や感想は、
    メルマガ上で紹介させていただくことがあります。
    もちろん、プライバシーは守ります。





目次


1.このメールマガジンでお伝えすること

2.よくがんばってきたね




1.このメールマガジンでお伝えすること


このメルマガでは、うつ病の方、
あるいはうつ状態に陥っている方に対して、
どんなふうに接すれば助けになるか。

それをお話しします。

「心構え」の話と、「知識」の話と、
「スキル(技術・具体的な方法)」の話と、
できるだけ両方お話しするようにします。


経験上、「あるがまま相手を受け入れましょう」というような
心構えだけの話は役に立たないし、
かえって、できない自分を責める結果になります。

そして、しっかりした知識や心構えに裏付けられてはじめて、
技術も正しく用いることができるようになります。

小手先の技術だけ身につけて関わろうとしても、
心病む方々は、バッチリそれを見抜きますものねからね。



2.よくがんばってきたね


よく誤解されているのですが、
うつ病は気分の病気ではなく、神経の病気です。

詳しくはおいおいお話ししていきますが、
神経伝達物質のやりとりがうまくいかず、
気分や意欲などのコントロールが
上手にできなくなっているのです。


気分が落ち込んだり、動けなくなったり、
死にたくなったりするのは、神経の問題なのです。


だから、「うつ病は気の持ちようで何とかなる」
「気合いが足りないのだ」「怠け者なのだ」というとらえ方は、
まったくの間違いです。


たとえて言えば、うつ病の方は、
ガソリンの入っていない車みたいなものです。

セルモーターを回して、バッテリーの力で、
ようやくのろのろと動いている状態です。


がんばりたくてもがんばれないのです。

動きたくても身動きができないのです。

希望を持ちたくても持てないのです。

前向きに考えたくても考えられないのです。


それなのに「がんばれ!」「がんばって!」「前向きに考えて!」
なんて言われた日には、

  「これ以上どうがんばれって言うんだよ……」
  「みんなの期待に応えられない自分はダメだ……」

と、ますます自分を責めてしまうことになります。


励まさない。


それだけでも、うつ病の方にとっては励ましになるのです。



でも、だからといって、「がんばらなくてもいいんだよ」と言うと、
「期待されてない」と落ち込む人がいます。

また、一切声かけをしないとなると、
今度は「見捨てられた」と思って落ち込みます。

(なかなかやり甲斐がありますね!)



それではどんなふうに声をかけたらいいんでしょうか。

私は励ましたい気持ちになったときには、

  「今までよくがんばってきたよね」
  「体が動かない中、それでもよく○○できたね」

と言うようにしています。


もちろん、これに対しても、
「いや、そんなことはない。俺は怠け者だ」などと、
せっかくの声かけを否定するような反応を示すことが
多いかも知れません。

でも、あからさまに「がんばって」と励ますよりは、
はるかに心にエネルギーを差し上げることができるようです。


「がんばって」ではなく、
「がんばらなくてもいいんだよ」でもなく、
「今まで、よくがんばってきたね」


そして、この言葉は、あなたにも贈ります。
うつ病の患者さんへの関わり。
本当によくがんばってこられましたね。

本当によくがんばってこられましたね(^^)