200802

ここでは、 200802 に関する情報を紹介しています。
こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。


前回のメール、2月27日号になってましたでしょう?


実は、その日に送ろうと思っていたのですが、
予約配信の設定でミスって、即時配信になってしまいまして……。

すぐに取り消そうとしたんですが、後の祭り。


いやぁ、びっくりした(>_<)


もう読まないよという方は、こちらから読者登録解除できます。
  → http://psycomu.com/depfamily/magmag.htm





目次


1.聴いてるよのサイン その2

2.オウム返しは強力です




     【感想や質問は、左のフォームから】

      感想や質問は、このメルマガ内で紹介する場合が
      あります。もちろん、プライバシーは守りますが、
      掲載不可の場合にはその旨ご連絡を。

      気になるお友だちにもご紹介くださいね。


1.聴いてるよのサイン その2


前回は、「ちゃんと聴いているよ」というサインとして、

 ・アイコンタクト
 ・うなずき
 ・相づち

の3つを挙げました。


今回は4つ目です。


それは……「オウム返し」です。

相手の言った言葉を、そのまま繰り返すことですね。



あ、何でもかんでもオウム返しすると、
うっとうしくてお互いにしゃべれなくなりますし、
第一「バカにしてんのか」と思われちゃいます。


ですから、時々、単語1個か2個だけ拾って
オウム返しするんです。

  ・時々
  ・単語、1個か2個

です。


たとえば……


  患者「前向きに考えなきゃって思うんだけど、
     いつの間にか死ぬことばっかり考えちゃって」

  家族「いつの間にかね」

  患者「こんなことじゃ、お父さんやお母さんに
     迷惑かけるなって。だから、早く元気にならなきゃって
     思うんだけど……でも、いつまでもこんなだから、
     自分のことが情けなくて……」

  家族「そっかぁ、自分のことが……」

  患者「ほんとに、いつになったら治るんだろう」

  家族「いつになったら治るんだろうねぇ」


こんな感じです。


2.オウム返しは強力です


「なーんだ」と思われたでしょうか。

「たったこれだけ?」


はい、たったこれだけです。
そして、これが強力なコミュニケーションのノウハウなんです。



人が愚痴をこぼしたり、相談したりするのは、
実はアドバイスが欲しいからじゃありません。


自分の気持ちを分かって欲しいからなんです。


気持ちを分かってもらえたら、そこで心が少し楽になります。

そうしたら、はじめて他の人のアドバイスに耳を傾ける
心の余裕が生まれるんです。



ご存じの通り、私は人から相談を受ける仕事をしています。
(牧師とか、心理カウンセラーとか)

前回やった「黙って聴く」ノウハウと、
今回のオウム返しだけで、
40分とか50分の面接時間を過ごすことがよくあります。


そして、それでいらっしゃった方は喜んで帰って行かれます。


わざわざ私がアドバイスしなくても、
自分で「何とかなる」と思って帰って行かれるんです。



「黙って聴く」も、「オウム返し」も、
相手にアドバイスも説教もしませんよね?


ただ、「この方はどういう気持ちなのかなぁ」
「そういう気持ちになるのはなぜなのかなぁ」ということを
気にして聴いているだけです。


これがいいみたいですよ。



オウム返し、どうか使ってみてください。


最初は、健康な家族やお友だちに使ってみるといいでしょうね。

商売でも使えるコミュニケーションスキルです。


きっとその効果を実感しますよ。
こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。


俳優の温水洋一さん……実は私と同い年なんです。
誕生日も1週間くらいしか違いません。


え? 年ですか?



……43才です。


私もまだまだ若いなと思っちゃいました。
(温水さんと、温水ファンの皆さま、ごめんなさい)



でも、近藤マッチ真彦さんも、同い年なんだよねえ……(--;





目次


1.読者も結果を出しています

2.聴いてるよのサイン




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1.読者も結果を出しています


前回、弱音を吐く患者さんを、直したり教えたりしないで、

  「どんな気持ちなんだろう」
  「どうしてそういう気持ちになるんだろう」

ということに注意しながら聴きましょうと申し上げました。


たとえば、患者さんに怒りをぶつけてこられたとしますね。

以前申し上げたように、怒りはリクエストです。

怒りながら、実は患者さんは、

  「このつらい気持ち、分かって」

と訴えているのかも知れません。


このように、表面的な言葉や態度ではなく、
心の奥底の気持ちを聴き取るんです。



さっそく、それを実践なさった読者さんが
いらっしゃいましたよ。

ブログにこんなコメントをいただきました。



 夜中から娘の言葉を、黙って「つらかったね。」って
 ずーーーーーっと聴いてあげたら、
 (翌朝の午前11時までかかりましたが)
 かなり親子の関係が改善されたみたいです。

 ケーキを私といっしょに作ったり、
 パソコンでアニメを作るのに集中したり
 出来るようになりました。

 今晩は、2、3ヶ月拒否していた睡眠薬の服薬を、
 自分でリクエストしてきました。

 すごい進歩だと思います。

 波はあると思うけれど、
 「すこしずつ意欲が出てくれればいいな」と願っています。



もちろんね、長い時間聴けばいいってもんじゃないですよ。
無理を続ければ、いつかどこかでしわ寄せが出ます。

あなたの方が倒れちゃうとか、爆発して暴言を吐くとかとか。


でも、時にはこうして、しっかり腹を据えて、
じっくりと受け止めて差し上げることも必要なのでしょう。

とにかく、こういう結果が見えると私もうれしいです。



2.聴いてるよのサイン


励まし系、教え系の対応は、ちょっと脇に置いておいて、
まずは、相手の気持ちと、その気持ちを持った理由に焦点を
合わせて聴こう……ってことでしたね。

それには、こちらは口を閉じて、
相手の話に集中しなければなりません。


でも、ただ黙っているだけだと、
相手は「ほんとに聴いてるの?」と不安になります。

ですから、「ちゃんと聴いているよ」という
サインは出さないといけません。


特に重要な3つのサインをお知らせします。



(1) アイコンタクト


相手を見つめながら話を聴くっていうことです。


新聞ごしに話を聞かれたり、
何か別の作業をしながら聞かれたりすると、
なんとなく「ちゃんと聞けよ、こら(--#」という
気分になりますよね?


患者さんは、緊張が強いので、もしかしたらあなたを見ながら
話してはくれないかも知れません。

でも、あなたは患者さんをしっかりと、
そして優しく見つめながら話を聴いてあげてくださいね。


ただ、真剣に聞くあまり、
にらみつけるような感じにならないように注意してください。

優しい眼差し、ですよ。



(2) うなずき


首だけでうなずくと、ニワトリが歩く時みたいになります。

上半身全体でうなずく感じでやってみましょう。


先ほどアイコンタクトの話をしましたが、
実は、あんまり見つめすぎるのも緊張します。

なので、適度に視線を外すといいのです。

見つめる時間と、視線を外す時間が半々だといいらしい。

でも、あからさまに視線を外すのも抵抗がありますよね?


しかし、きちんとうなずきながら聴いていると、
自然に視線を外すことができるので、緊張も緩和するんです。



(3) 相づち


「ふーん」「へー」「ほほー」「そう」「そっかぁ」「そうなんだ」
「なるほどねー」「うん」「はい」「それで?」「それから?」

……というような言葉を入れることです。


これ自体はあまり意味のない言葉で、
「ちゃんと聴いているよ」というサインですね。

これも、癖になってないとなかなか出てきませんから、
意識してやってみてください。

こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

前回のメールで、花粉症の話をしたら、
「私もなんです〜」というメールをいくつかいただきました。

……お互いつらい季節が来ますが、なんとか乗り切りまっしょい!

  ☆ヨーグルトがいいらしいですよ。
   私は、お腹の薬である「ビオフェルミン」がけっこう効きます。
   どちらも、乳酸菌が関係してますね〜。


はっ。このメルマガは、花粉症じゃなくて、
うつ関係のメルマガだった……(--ゞ


「具体的にどうしたらいいですか?」という問い合わせが多いので、
ちょっと技術的なことも話してみたいと思います。





目次


1.一体どうすりゃいいのよ

2.そっかぁ




1.一体どうすりゃいいのよ?


うつ病の患者さんは、やたらに弱音を吐きます。

「もういや」「死にたい」「苦しい」「つらい」……。


そういう言葉を聞くのは、家族・恋人・友だちとしては
とてもつらいことですよね?


そうすると、ついつい励ましたくなります。

  「そんなこと言わないで」
  「そんなことないよ。大丈夫だよ」
  「気のせいだよ」
  「もっと前向きに考えて」
  「気の持ちようなんだから……」

とかなんとか。


だって、聞いているこっちまで
つらい気持ちになってしまいますもの。

大切な家族や恋人や友だちが、
そんなに苦しんでいるのを見るのは、
とてもつらいことですもの。



でも……。


そういう励まし系・教育系の対応は、たいていの場合、
患者さんをよけいに苦しめてしまうことになります。

「弱音を吐くお前はダメ人間」と
言われているような気になるから。


いや、そんなことをあなたが言ってないのは分かってます。

でも、そう取っちゃう。


うつ病になると、ただでさえ物事を否定的に
受け取ってしまうものですからね。



かといって、どう対応していいか分からないからと、
放っておくと、今度は「見捨てられた」と思われて、
またドーンと落ち込む……。


一体どうすりゃいいのよと思いますよね?


2.そっかぁ


患者さんが弱音を吐いたとき、
直したり励ましたりしないで、
もう一つ黙って聴いてみましょう。

患者さんは、弱音を聞いて欲しいんですから。



でも、ただ黙っているだけだと、
「ちゃんと聴いてるの?」と不安になりますから、
「聞いてるよ」というサインは出さないといけません。


  「そっかぁ」
  「そう思ってたんだね」

と、相づちを打ちながら、聴いてみてください。



その際、大切なことは、

  「どんな気持ちなんだろう」
  「どうしてそういう気持ちになるんだろう」

ということに注意しながら聴くということ。


患者さんがあなたに弱音を吐くのは、
この2つを知って欲しいからなんです。

そして、

  「どれだけつらいだろうなあ」
  「そんなふうに弱音を吐きたくなる気持ち、分かるよ」
  「そんなふうに不安だから、そういうことをしたんだね。
   そりゃあ当然だよ」

そんなふうにあなたに思ってもらいたい。

そう言ってもらいたい。


だから弱音を吐くんです。



  「そっかぁ」
  「そう思ってたんだね」


今までよりも、ほんのちょっとでいいですから、そんなふうに
直さないで、励まさないで、教えないで、アドバイスしないで、
聴いて差し上げてください。


次回も続きをお話ししませうね。



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こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。


……花粉症ですよ。

ついに始まったようです。

数日前から、
目が、ちょっとしょぼしょぼするようになったんです(#_#)

今年は、ひどくなるって言われてますからねぇ。
それ考えると、ちょっとゆーうつ……。


でもまあ、気持ちを切り替えて、
今日もメルマガをお送りします。

今回は、何人かの質問メールにお返事して、
ちょっと評判の良かったお話をしますね。





目次


1.Mさん一家に起こった奇跡

2.息抜きしましょ




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1.Mさん一家に起こった奇跡


私の知っている教会に、
Mさんという主婦が通ってこられるようになりました。


この方のご主人は、巨人の星の星一徹のような方でした。

気に入らないことがあると、
怒鳴りつけるは、文字通り「ちゃぶ台返し」はするは……。

星一徹さんは、シリーズ中1回しかちゃぶ台返しをしてませんが、
このご主人はほぼ毎日だったそうです。


そんなわけで、家庭内は緊張しっぱなしでした。

特に、子どもたちがダメージを受けました。

お子さんが4人いますが、全員不登校。
特に一番上のお姉ちゃんは、統合失調症でした。


そんな中で、Mさんは孤軍奮闘していたんですね。


さて、ひょんなことから教会に通うようになり、しばらくすると、
そこの演劇サークルに入らないかと勧められました。


最初は遠慮していたんですよ。

だって、子どもたちは苦しんでいるのに、
自分だけ楽しむなんて、申し訳なく思ったんですね。


でも、クリスマスやイースターのイベントで
みんなが楽しそうに劇を披露しているのを見て、
自分も試しに入ってみようかなぁと思いました。

そして、実際にやってみると、思いのほか楽しいんです。
また、いい息抜きになりました。


Mさんは、喜んで練習に通うようになったのです。


クリスマスの集会が教会で行なわれた日、
Mさんは子どもたちを誘いました。

家に帰ると、長男がMさんの顔を見るなりこう言いました。


  長男 「おふくろっ、こういうの毎日無いのか?」

  Mさん「いや、年に2、3回だろうけど、なぜ?」

  長男 「おふくろのこんな幸せそうな顔、
      生まれて初めて見たから。
      俺、お袋のそういう顔、もっと見てたい」


このことがあってから、間もなく長男さんは、
アルバイトを始めることができるようになりました。

他の3人も、どんどん元気を取り戻していきました。

ご主人の暴言・ちゃぶ台返しも無くなりました。


今、Mさん一家は、以前が想像できないほど、仲のいい家族です


2.息抜きしましょ


うつ病の患者さんは、つらそうにしています。

そんな姿を見ていると、自分が楽しむなんて申し訳ない……。

Mさんじゃなくても、そう思いますよね?



でも、精神的にストレスをためすぎると、
余裕がなくなってしまいます。


すると、表情がきつくなってしまったり、
ちょっとしたことでイライラしてしまったり、
言い方がつっけんどんになってしまったりします。

あるいは、患者さんと一緒になって、
不安感に振り回されたりするかも知れませんね。


それは、患者さんにとっては、よけいにつらいことです。


ひどくなると、家族もうつ病になってしまうことも……。

もちろん、うつ病は感染性の病気ではないんですが、
そういう意味では「うつる」病気なんですね


だから、患者さんを支える家族は、
上手に息抜きすることが大切です。

上手に楽しむことが大切です。


申し訳なく思うかも知れませんが、
実は、そうやってあなたが幸せでいることが、
患者さんにとっては力になるんです。


さてさて、どうやって息抜きしますか?

どうやって楽しみますか?


良かったら、私にも聞かせてくださいね。

こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。


今、メガネを作り直してもらっています。

けっこう近視と乱視が強いので、
レンズがお取り寄せになっちゃうんです。


今のは、もう8年以上使っているんですが、
ちょっと度が合わなくなってしまって……。


……いや、まだ老眼は入ってないですぞよ(笑)


今日あたり、できるかなぁ。



さてさて、今日は、こちらのバックナンバーブログの方に
お寄せいただいた質問をご紹介しますね。

きっと、あなたにも役立つ内容ですよ。




目次


1.Sさんからの質問

2.Sさんへの回答





1.Sさんからの質問


はじめまして。Sといいます。

妻がうつ病4年目で、再発してしまいました。

彼女とは7月に結婚したばかり。

環境の変化(都会暮らしから田舎暮らしへ)、
結婚、僕の不理解が原因で再発したのだと思います。

彼女との接し方で迷いに迷い、ここにたどり着きました。


ちなみに彼女は遠く県外の実家で療養していて、今別居中です。

彼女は僕には放っておいてほしいと言っていて、
電話で話をするとストレスになるとのことで、
3,4日に一度メールのやり取りをしています。



妻は今希死念慮(註:はっきりした理由なく死にたくなること)で
苦しんでいます。

僕も本で最近この言葉を知り、
彼女に今も死にたいと思っているのか教えて欲しい、
そして生きていて欲しいと伝えました。

すると、


「死にたいなんて毎日何回も思ってる」
「死んじゃいけないから、苦しんでいるのに」
「そんなに簡単に死ぬな」なんて言わないで。」
「4年もがんばったのに再発だなんて・・・」

最後には今日医者に行くから心配しないでと、
感情的な言葉が返ってきました。



うつの症状がひどく、悲痛な叫びなのだと理解しています。

彼女が感情的に話してくれたことを
僕自身前向きには捉えていますが、
この捉え方が正しいのか不安です。

こんなときはどう受け止めたらいいのでしょうか?

そしてこんなときはどう応えてあげたら
いいのでしょうか?


アドバイスお願いできませんでしょうか?

よろしくお願いします。



2.Sさんへの回答


Sさん。

結婚したばかりでの別居。おつらいことでしょうね。

奥さまの悲痛な叫びを、それでも冷静に前向きに受け取ろうと
なさっているのは、すばらしいと思います。


心配している相手に感情的になられると、切なさが高じて、
ついつい売り言葉に買い言葉になってしまいがちなんですが……。

Sさんのその力は、いったいどこから来るのでしょうか……。


さて、ご質問の件ですが、長くなりそうなので、
メールにさせてください。



    ★★★ 以下は、メールでの回答です ★★★



こんばんは。心理カウンセラーの増田泰司です。
ブログ「うつ病の家族・友人との接し方」をお読みくださり、
コメントまでくださって、ありがとうございます。

さて、ご質問をいただいていましたね。

ちょっと長くなりそうだったので、
メールにさせていただきました。



まず大切なのは、奥さまの悲痛な叫び、

>「死にたいなんて毎日何回も思ってる」
>「死んじゃいけないから、苦しんでいるのに」
>「そんなに簡単に死ぬな」なんて言わないで。」
>「4年もがんばったのに再発だなんて・・・」

をどう翻訳するか、ですね。



おそらく、うつ病になり、希死念慮を持っておられることを、
一番とまどい、残念に思い、悲しんでおられるのは、
誰あろう奥さまご本人です。


そして、うつ(しかも再発)になってしまった自分、
どうしても死にたくなってしまう自分を
責めていらっしゃるようです。

(うつ病というのは、とにかく何でもかんでも
 「自分はダメ人間」という証拠にしてしまう病気ですからね)。



なので、周りの人間がちょっとでも「治そう」とすると……
なかなか良くならない自分を責めてしまいます。

ちょっとでも「励まそう」とすると……
なかなか元気になれない、前向きになれない自分を
責めてしまいます。



治すのは、医者やカウンセラーに任せちゃいましょう。


家族、特に夫であるSさんの仕事は、
奥さまが、自分たちにとって大切な存在だということを
伝え続けることです。


奥さまの調子が良くても悪くても、
Sさんは一貫して、「君を愛している」と言い続けてください。

「君は僕の宝物なんだ」と言い続けてください。



励ますため、じゃないですよ。

そう言えば、奥さまが元気になるから、じゃないですよ。



先に申し上げておきますが、そう言ったからといって、
奥さまは元気になったりはしません。


もしかしたら、「そんなの信じられない」と否定したり、
「口ばっかり」と責めてきたりするかもしれない。


でもそれは、翻訳すれば、
「信じさせて」「本気だって分からせて」と言ってるのです。


「じゃあ分からせてやる」とムキになるのはいけませんが、
淡々とさりげなく、そしてしつこく、
「君は僕にとって大切な存在だ」
というメッセージを語り続けてください。



現にSさんは、奥さまがうつであるとか、
ないとかにかかわらず、
奥さまのことを愛しておられますものね?

だから、事実を事実として伝えるだけ、
というスタンスで語るのです。

「今日はいい天気だね」とか
「今日は雨が降っているね」とか言うのと同じように、
事実だからそう言っているだけ、ってスタンスです。


そうすると、いつの日にか、奥さまの心に届きます。


コップに一滴一滴水を入れているようなものだと
思ってください。

すぐにあふれたりはしません。


でも、いつか必ずあふれ出します。





希死念慮については、ちょっと知恵が必要です。

うつのままでいいといっても、死なれるのは困りますからね。



その場合、「死んじゃダメ」とか、
「死ぬなんて言っちゃいや」と言うのはよろしくありません。

奥さまは、
「うつで希死念慮を持っている自分が、責められている」
と、感じるでしょうから。


そうじゃなくて、「死なないで欲しい」と、
自分の気持ちを伝えるというやり方がいい方法です。


Sさんは、そうおっしゃったんですよね?
すばらしいです。



でも、奥さまはそれに対して感情的になられました。


それは、Sさんの対応がまずかったからではありませんよ。

そういう病気なんです。

何でもかんでも、自分を責める材料にしてしまうのです。


なので、ご自分の対応を責めないでくださいね。念のため。



じゃあ、そういうふうに感情的になった場合に
どう対応するか、ですが、

  「そっかぁ、死なないようにがんばってくれてるんだね。
   つらい思いさせてるね。
   でも、生きていてくれてありがとう」

というのはどうでしょうか。


うつの患者さんに「がんばれ」は禁句です。

実際、体も心もあまり動きませんが、
そんな状態でもむちゃくちゃがんばっているのです。

だから、そう言われると、
「がんばってないって言うの?」と悲しくなったり、
「この上、まだがんばらなければならないの?」と
追い詰められたりしますから。


だから、「がんばって」ではなく、
「がんばっているね」と、そのがんばりを認め、
ねぎらってあげるんです。


そして、本人は死にたいのに、家族を悲しませないために、
心と体にムチを打って生き続けてくれているわけです。

その愛情に対しては、当然「ありがとう」ですよね?





いくら書いても書ききれませんね。この辺にしたいと思います。


またこれからも、お役に立てるような記事を書かせていただきます。

どうぞ、困ったことがあったら、一人で抱えないでくださいね。
コメントでも、メールでも、いつでもご相談ください。



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こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

前回申し上げたように、
怒りってのは、不安や悲しみから生じます。

特に一家の大黒柱がうつ病になってしまった場合、
家族は経済的に不安になってしまいますね。

それが、患者さんへの八つ当たりになる場合も。


そこで今回は、公的なサポートについてお話ししましょう。




目次


1.公的なサポート



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1.公的なサポート


■生活保護


 公的サポートと聞くと、
 まず思い浮かべるのはこれではないでしょうか。

 ただ、生活保護というのは、他の手だてがない場合に降りるもの。

 以下のようなサポートが受けられるかどうか、
 その可能性も探ってみましょう。



■労災保険


 会社員の場合、
 過労など仕事上のストレスによってうつ病になったときには、
 労災が認定されれば、労災保険からお金が支給されます。

 治療費、入院費、介護費用、通院のための交通費など、
 療養に必要な費用が支給されたり、
 働けなくなって賃金が受け取れない場合に、
 お金が支給されたりします。

 療養が長引いたり、一定の障害が残った場合にも、
 年金が支給されます。

 労災認定の時効は2年ですから、労災が疑われるケースは、
 急いで申請をした方がいいです。

 詳しくは労働基準監督署にご相談ください。



■損害賠償


 いじめや騒音など、加害者がいてうつ病になった場合には、
 損害賠償請求をすることができます。

 弁護士や、市町村の無料法律相談を利用しましょう。



■疾病手当金


 労災にも損害賠償にも当てはまらない場合に、
 健康保険から支給されます。

 詳しくは、医療機関や社会福祉事務所に相談してください。



■自立支援医療費


 所得の低い方や症状の重い方が、継続的な治療を受ける場合に、
 その負担を軽くするために、
 医療費の自己負担限度額に上限を設ける制度です。

 詳しくは、医療機関または市町村役場に相談してください。



■障害年金


 傷病によって、一定程度の障害の状態になった人に対して
 支給される年金です。

 詳しくは、医療機関または社会保険事務所にご相談ください。



このように、さまざまなサポートの道があります。

必ず申請が通るとは限りませんが、
不安を家族だけで抱えているよりは、
思い切って相談してみてはどうでしょうか。

こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

昨日は、関東でも雪だったようですね。
東京あたりでは、1、2センチ積もっただけで、
交通が大混乱。

皆さまお住まいの地域はどうでしたか?


私も、産地は愛媛、大学以降は東京でした。
なので、9年前に福島に引っ越してきたときは、
スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)の存在にびっくり。

だけど、冬用タイヤのおかげで、
数センチ程度の積雪では、みんな普段通りのスピードで、
車を走らせます。


うつ病の患者さんへの対応も、
きちんとしたタイヤ(つまり、知識やスキル)を身につければ、
余裕を持って行なうことができますね。




目次


1.自分が感じる怒り

2.聴き方の3つの基本 その1



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1.自分が感じる怒り


前回のメルマガで、
患者さんからぶつけられる怒りについてお話ししましたね。


でも、怒りを感じるのは、患者さんだけではありません。

周りにいる人、家族や友だちであるあなたも、
患者さんに対して怒りを感じ、
それをぶつけてしまうことがあるかも知れません。


たとえば、

  「ローンもあるし、子どもの教育費も払わなきゃならいし、
   いつになったら働きに出られるの?」

  「甘えてるだけなんじゃないの?」

  「どうして、いつもそんなふうに否定的なことしか考えられないの?」

  「一生懸命仕事をして帰ってきて、その上、
   こんなふうに散らかった部屋を眺める俺の気持ちが分かるか?」

  「いっつも『死ぬ、死ぬ』って、そんなに死にたきゃ、
   勝手にすれば? 本気に死ぬ勇気もない癖に!」

  「もういいかげんにして! いつも、『俺がつらい』って話ばっかり。
   ちょっとは、私の話も聞いてよ!」



前回申し上げたのは、「怒りはリクエスト」だということでしたね。

今回申し上げたいのは、「怒りは悲しみの裏返し」ってことです。


怒っている人は、欲求不満を感じて悲しんでいるのです。

そして、悲しみや欲求不満をを与えた相手に対して、
復讐したくなります。

それが怒りなのです。



たとえば、

「ローンもあるし、子どもの教育費も払わなきゃならいし、
 いつになったら働きに出られるの?」
と、うつ病の夫を責めている妻は……、

一家の大黒柱が働けなくなったため、経済的な不安を感じ、
つらい思いをしているのです。

そして、つらい思いを感じるきっかけになった夫に
復讐したくなったのです。

だから、上述のようなきつい言い方をして責めるのです。



いくら励ましても、患者さんが相変わらずつらそうな顔を
していたらどうでしょうか。
  ※重度のうつ病の患者さんは、たいていそうです。

すると、何だか自分が、役に立たない家族(友人)だと
言われているような気がします。

こういう思いは、自分のプライドを激しく傷つけます。

「自分は、愛情の足りない、ダメ人間だ」と、
誰もそんなことを言ってないのに、
まるでそう言われているかのように感じてしまいます。

そして、悲しくなってしまいます。

つらくなってしまいます。


そうして、そういう悲しみやつらさを味わわせた患者さんに、
激しい復讐心がわき起こってきます。これが怒りです。

そして、怒りをぶつけながら言うのです。

  「あなたのためを思っていろいろがんばっているのに、
   どうして分かってくれないの?」



うつ病の患者さんは、家族や友だちから怒りをぶつけられれば、
ますます精神的に追い詰められて、病状が悪化していきます。

今申し上げたような「悲しみ」は、
家族や友人であるあなたにとってはもちろん、
患者さんにとっても大問題なのです。



次回は、経済的な不安解消のために、
いくつかの情報をお伝えしますね。



2.聴き方の3つの基本 その1


知り合いに、耳鼻咽喉科のお医者さんがいます。

この方は、私たちのカウンセリング・スクールの生徒さんです。


この方は最近、診察の仕方を変えたとおっしゃいました。

以前は、患者さんの話を聞くとき、患者さんの方を見ないで、
机の上のカルテに情報を書き込みながら聞いていたそうです。


しかし、最近は、カルテは看護婦さんに書いてもらい
(パソコン内の電子カルテに入力してもらうそうです)、
ご自身は、患者さんの方を向いて話をしています。


患者さんの評判はすこぶる良く、なかなかの盛況ぶりとか。



相手を見ながら話を聴く。

これは、話をする人にとって、大きな安心感を与えます。


逆に、何かをしながら話を聴くとか、
新聞紙越しに話を聴くとかすると、
こちらはちゃんと聴いていたとしても、
相手は「ちゃんと聴いてもらってない」と感じてしまいがち。


患者さんが何かを話しかけてきたときには、
しっかりと相手をに視線を送りながら話に耳を傾けましょう。