2009年07月

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前回の記事で「セカンドオピニオン」について少し触れましたら、詳しく知りたいというお問い合わせをいくつかいただきました。

セカンドオピニオンとは


フリー百科事典「ウィキペディア」には、次のように解説されています。
セカンド・オピニオンとは、よりよい決断をする為に、当事者以外の、専門的な知識を持った第三者に、求めた「意見」の事。または、「意見を求める行為」の事。

医療に関していえば、現在の主治医の診断や治療方針などに関して、主治医以外のお医者さんに意見をもらうこと(またはもらった意見)です。

通常、患者さんや家族は医療の専門知識が乏しいです。そうすると、現在行なわれている治療や、主治医が勧める治療方針が本当にふさわしいかどうかは、なかなか判断できません。そこで、専門知識のある第三者に相談して、判断の助けにするわけです。

アメリカあたりでは当然のように行なわれていますし、日本でも、たとえばガンの治療などでは普及しつつあります。参考までに、ガンのセカンドオピニオンに関しては、こちらのサイトをご覧ください。

セカンドオピニオンの流れ



  1. 現在の診断や治療方針に疑問や不安がある場合、まずは主治医と率直に話し合うことが大切です。


  2. それでも疑問や不安が残るとか、主治医があまり話し合いに応じてくれないとかの場合、セカンドオピニオン外来を行なっている専門医を探します。「セカンドオピニオンを受けたいのですが、受け付けていますか?」と、電話して聞いてみましょう。


  3. セカンドオピニオンを受ける医師を決めたら、どんな準備が必要かをその病院でよく聞いておいてください。主治医による紹介状(診療情報提供書)が必要ですし、検査結果などももらってくるよう言われるかもしれません。


  4. 主治医に、「セカンドオピニオンを受けたい」ということを伝え、紹介状など必要書類・必要データを提供してくれるようお願いします。


  5. セカンドオピニオンを受ける病院の予約を取り、相談します。


  6. セカンドオピニオン担当医が、主治医宛に意見を書いた文書を出してくれますから、それを元に主治医と、今後の治療について話し合いを行ないます。



精神科のセカンドオピニオン


心の病の診断というのは、非常に難しいようです。

気分が激しく落ち込むうつ状態が見られたとしても、典型的なうつ病の場合もあれば、双極性障害(うつと、その逆の躁が交互に出る病気。いわゆる躁うつ病)の場合もあれば、統合失調症やアルコール依存症など他の病気の症状の場合もあります。

実際、当初は典型的なうつ病と診断されて、それに応じた治療を受けていたけれど、何年も症状が回復せず、転院したら双極II型障害(躁うつの躁が、社会生活に支障ない程度に軽いタイプ)と診断され、症状が回復していった……というような話は何度も聞きました。

おまけに、今年2月のNHKスペシャルでも指摘されていたことですが、「メンタル系は楽だ」というわけで、精神科の訓練をろくに受けないまま、にわか精神科医やにわか心療内科医になる医師が増えてきているとか。そうすると、当然誤診も増えるでしょうし、不適切な治療なども増えるということになります。

そういうひどい医師でなく、誠実で力のある医師が、正しい診断・治療を行なっていたとしても、セカンドオピニオンにはメリットがあります。

一般に心の病の治療には時間がかかりますから、患者さんや家族としては不安や不満が募りやすいでしょう。そんなとき、セカンドオピニオンで、現在の診断・治療が間違っていないことが確認できれば、主治医との信頼関係が深まり、治療に対してもより積極的に取り組めるようになることでしょう。

そこで、ガンだけでなく、心の病の分野でも、どんどんセカンドオピニオンが普及して欲しいですね。

注意点


セカンドオピニオンは転院ではない


セカンドオピニオンは主治医を変えるということではありません。セカンドオピニオンを行なう医師は、単に第三者として意見を述べるだけです。

最終判断は患者さんが行なう


セカンドオピニオンを受けて、それを主治医に伝えて、治療方針を再検討してもらうか、いっそ転院するかなどの判断は、患者さん本人が行ないます。

また、セカンドオピニオンの意見が絶対正しいとは言えません。患者さんや家族も病気について勉強することが大切ですし、場合によっては複数の医療機関で、セカンドオピニオンを受けることも良いでしょう。

セカンドオピニオンは目的外には利用できない


たとえば、医療訴訟、治療費や給付金の相談などを目的として、セカンドオピニオンを受けることはできません。その手の相談をしたい場合には、弁護士やソーシャルワーカーなど、別の専門家へどうぞ。

保険がきかない


セカンドオピニオンは、治療行為ではないので、保険がきかず、全額自己負担になります。あらかじめ、費用は確認しておきましょう。

いやがる主治医もいる?


残念なことですが、セカンドオピニオンを申し出ることで、プライドを傷つけられるからでしょうか、不機嫌になる主治医もいるかもしれません。すると、ただでさえ他人の感情に過敏になっているうつ病の患者さんとしては、「やっぱりいいです」などと、申し出を引っ込めたくなるかもしれません。

しかし、現在の治療では、医師が一方的に治療方針を押しつけるのではなく、インフォームド・コンセント(正しい情報を伝えられた上で、治療方針などに合意すること)が重視されています。正しい情報を得るために必要ならば、セカンドオピニオンを取ることは、患者さんの正当な権利です。

セカンドオピニオンは、主治医にけちをつけることではありません。セカンドオピニオンの制度は、医師にとっても、誤診を防ぎ、診断や治療の知識・技術を向上させる良い機会だと言われています。

ですから、セカンドオピニオンが必要だと思ったら、堂々と要求していいんだと、患者さんを励ましてあげてください。

それでもなお、へそを曲げるような主治医なら、残念ながら医師として…ピー…ですから、転院を考えても良いかもしれません。
(参考記事:問題ある精神科医の見分け方

参考になるサイト


精神科セカンドオピニオン


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