2013年11月

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とんでもないことを聞いたとき


うつ病の人は、病気故に、時々とんでもないことを口にします。

「自分なんか生きる価値がない」とか、
「もう死んでしまいたい」とか、
「みんな、自分のことを邪魔者だと思っているんだ」とか、
「病院なんか行きたくない」とか、
「もう二度と仕事なんかできない」とか……。

そんなとき、周りの家族や友人としては、「違う」と言いたくなります。こうだよと、「正しい事実」や「正しい考え方」を教えたくなります。「がんばって」と励ましたくなります。「死んじゃダメ」と命令したくなります。

それは当然です。患者さんのことが心配だし、大切に思っているからですね。

患者さんはどう感じるか


じゃあ、そんなふうに対応された患者さんは、どう感じるでしょうか。

いろんな患者さんの話を聞いてみると、

「どうせ、私の苦しみなんて誰にも分からないんだ」
「私は孤独だ」
「否定的なことばかり考える自分は、なんと情けない存在だろう」
「これ以上どうやってがんばればいいんだ!」

……というような、かえって切ない気持ち、苦しい気持ち、寂しい気持ちになるようです。周りの家族は、良かれと思ってアドバイスしているのに、それがかえって患者さんに切ない思いをさせ、そのため症状が悪化してしまったりもするのです。

ひとまず直さないで聴いてみよう


そこで、まずは患者さんの言葉に途中で口を挟まないで、じっくりと聞いて差し上げましょう。

気持ちとその理由


聴き方のポイントは、患者さんの気持ちと、そう感じる理由です。そこに注意しながら聞いてみてください。

あなたにとって、また世間の多くの人にとって、患者さんの発言は非論理的で、荒唐無稽で、破壊的で、不健全かもしれません。しかし、患者さんがそう感じているのは事実だし、患者さん本人にとっては、常に「そう感じるのが当然」なのです。

「ああ、この人は今、こういうふうに感じているんだな。どんなにか寂しいだろうなあ(苦しいだろうなあ。切ないだろうなあ。不安だろうなあ)……」と、患者さんの気持ちを感じ取りましょう。

うつでない人にうつの人の気持ちが分かるはずがありません。分かるというなら、それは幻想でしょう。しかし、ほんの少しでいいから感じ取りたいという思いで耳を傾けてみてください。

そして、「そう感じるのはなぜだろう」と考えるのです。

「この人は、死にたいと繰り返す。きっと、もう疲れちゃったんだろうなあ。がんばって、がんばって、それでも症状がなかなか良くならないで。だから、もう楽になりたいって思っているのかもしれないなあ」というふうに。

同意はしなくていい


ひとまず直さないで聴くというのは、患者さんの言動に同意することではありません。患者さんのとんでもない行動を、すべて許可するということでもありません。

「死にたい」という患者さんの話に耳を傾け、その背後にある気持ちやそう感じる理由を受け止めるというのは、「死んでいいよ」と自殺を認めることではありません。

「死んで欲しくない」と思うのが当然だし、「死んで欲しくない」と伝えてもかまいません。というか、伝えるべきです。しかし、そう伝える前に、つまりこちらの話を聞いてもらう前に、まず患者さんの話をよ~く聴いて差し上げて欲しいのです。

分かってもらうと


人間の嫌な感情というのは、おなかをすかせた赤ちゃんのようなものです。空腹を感じた赤ちゃんが泣くのは、親に自分の窮状を知ってもらいたいからです。

そのとき、親が赤ちゃんの泣き声にすぐに反応して、「ああ、おなかがすいたんだね~。今すぐミルクを温めますからね~。ちょっと待っててね、よしよしよし……」とあやせば、まだ満腹になっていなくても、赤ちゃんの泣き声は収まっていくものです。

しかし、いつまでも放ったらかしだったらどうなるでしょうか。赤ちゃんはますます大声で泣き叫ぶことでしょう。

人間の嫌な感情というのは、他の人に受け止めてもらい、理解してもらうと、自然と収まる傾向があります。逆に、分かってもらえないと、ますますエスカレートしていきます。

どんなに非合理的な話であったとしても、ひとまず、直さないで聴いてみてください。そして、患者さんの気持ちとその理由を感じ取ってみてください。それが患者さんを助けます。

具体的な聴き方


具体的な聴き方については、こちらの無料冊子にまとめてありますから、良かったら参考にしてみてください。



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