2014年02月

ここでは、2014年02月 に関する情報を紹介しています。
このようなご質問をいただきました。

いただいた質問


はじめまして。

私の母は去年の6月にくも幕下出血で倒れ、2ヶ月の入院の後、特に後遺症もなく退院しました。が、退院後2ヶ月は普通だったのですが、その後夜眠れなくなって気持ちが落ち込むようになり、日課の散歩もやめてしまいました。

父と主治医の先生に相談すると、心療内科を紹介され、行ってみると初期のうつ病との事でした。

それからは母もきちんと薬を飲んで徐々によくなり、今はいろんな事に意欲が湧いてきているようで私達もよろこんでいるのですが、母は「もう元気だから病院と薬を早く終わらせたい。元気なのに病院へ行く意味がわからない。」と毎日言っています。

私も父も「お母さんには完治してほしいからもう少し薬を飲んだ方がいいんじゃない?」といっても納得してくれません。こういう場合はどう接すれば一番いいのでしょうか?


私からの回答


○○さん。コメントありがとうございます。

早い段階でうつ病が見つかって、治療を始められたのは幸いでした。おかげですぐに回復に向かったようですね。良かったです。

さて、ご質問の件ですが、お母さまは、「良くなったのに、通院・投薬の意味が分からない」とおっしゃっておられるのですね。

まずは受容・共感


まずは、その気持ちを直さないで、受容的・共感的に聴きましょう。すなわち「そうだよね。元気になったのに、いつまでも病院にかかるのは嫌だよね」と、その気持ちをいったん受け止めてあげてください。

受容的・共感的な聞き方については、こちらのページで配布している無料冊子でさらに詳しく説明しています。

この受容的・共感的な対応をしないで、こちらの言い分だけ聞いてもらいたいと思っても、たいていうまくいきません。

客観的データの提示


それをやった上で、次に客観的なデータを提示します。

うつ病というのは、実はものすごく再発率が高くて、約6割の人が再発すると言われています。特に、再発する人の約半数は、治療をやめてから1年以内に再発しています。

再発の原因はいくつも考えられますが、おそらく最大の理由は、抗うつ剤が効いていて調子が良くなっているだけなのに(つまりまだ本当には治っていないのに)、完治したと誤解して、勝手に通院・投薬をやめてしまう人が多いせいです。

うつ病は再発率が高いことが知られているので、表面的に症状が良くなっても、半年程度、場合によっては1年は、病院に通いながら、投薬を続けながら様子を見るのが一般的です。そして、それを中断しないで続けた人の再発率は、かなり下がります。

お願い


……ということを伝えた上で、「だから、先生が治療終了を宣言するまでは、このまま治療を続けていって欲しい。そうしてもらえると、私もお父さんも安心だから、私たちのためにお願い」と、お願いしましょう。