2014年10月

ここでは、2014年10月 に関する情報を紹介しています。
今回は、何人かの質問メールにお返事して、ちょっと評判の良かったお話をさせていただきます。
メールをくださる方は、こちらの記事(注意事項)もお読みください。


ちゃぶ台返しと不登校の家庭


私の知っている教会に、Mさんという主婦が通ってこられるようになりました。

この方のご主人は、巨人の星の星一徹のような方でした。気に入らないことがあると、怒鳴りつけるは、文字通り「ちゃぶ台返し」はするは……。星一徹さんは、シリーズ中1回しかちゃぶ台返しをしてませんが(エンディングで毎週ちゃぶ台返しのシーンが出てくるので、「星一徹=ちゃぶ台返し」のイメージが定着してしまったようです)、このご主人はほぼ毎日だったそうです。

そんなわけで、家庭内は緊張しっぱなしでした。特に、子どもたちがダメージを受けました。お子さんが4人いますが、全員不登校になってしまいました。そんな中で、Mさんは孤軍奮闘していたんですね。

演劇サークルとの出会い


さて、Mさんはひょんなことから教会に通うようになり、しばらくすると、そこの演劇サークルに入らないかと勧められました。ただ、最初は遠慮していました。だって、子どもたちは苦しんでいるのに、自分だけ楽しむなんて、申し訳なく思ったんですね。

でも、クリスマスやイースターのイベントでみんなが楽しそうに劇を披露しているのを見て、自分も試しに入ってみようかなぁと思いました。そして、実際にやってみると、思いのほか楽しいのです。そして、いい息抜きになりました。こうして、Mさんは、喜んで練習に通うようになりました。

息子の一言


クリスマスの集会が教会で行なわれた日、Mさんは子どもたちを誘いました。集会が終わって家に帰ると、長男がMさんの顔を見るなりこう言いました。

長男 「おふくろっ、こういうの毎日無いのか?」

Mさん「いや、年に2、3回だろうけど、なぜ?」

長男 「おふくろのこんな幸せそうな顔、生まれて初めて見たから。俺、お袋のそういう顔、もっと見てたい」

その後


このことがあってから、間もなく長男さんは、アルバイトを始めることができるようになりました。他の3人も、どんどん元気を取り戻していきました。ご主人の暴言・ちゃぶ台返しも無くなりました。

今、Mさん一家は、以前が想像できないほど、仲のいい家族です

息抜きしましょう


うつ病の患者さんは、つらそうにしています。そんな姿を見ていると、自分が楽しむなんて申し訳ない……。Mさんじゃなくても、そう思いますよね?

でも、あなた自身、精神的にストレスをためすぎると、余裕がなくなってしまいます。すると、表情がきつくなってしまったり、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、言い方がつっけんどんになってしまったりします。

あるいは、患者さんと一緒になって、不安感に振り回されたりするかも知れませんね。

それは、患者さんにとっては、よけいにつらいことです。

ひどくなると、家族もうつ病になってしまうことも……。もちろん、うつ病は感染性の病気ではないんですが、そういう意味では「ウツる」病気なのですね

だから、患者さんを支える家族は、上手に息抜きすること、上手に楽しむことが大切です。

申し訳なく思うかも知れませんが、実は、そうやってあなたが幸せでいることが、
患者さんにとっては大きな力になるのです。

さてさて、どうやって息抜きしますか? どうやって楽しみましょうか? 良かったら、私にも聞かせてくださいね。