励ましたいときの注意

ここでは、 励ましたいときの注意 に関する情報を紹介しています。
こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。

最近、目覚ましを使わなくても、
6時頃に目が覚めるようになりました。

これは、いよいよ……。


さて、前回紹介した、「うつ病の家族への対応マニュアル」の
無料ダイジェスト版ですが、
たくさんの方にダウンロードしていただきました。

まだの方はこちらからどうぞ。


今回は、患者さんを励ましたいときの注意点です。





目次



1.応援の効果に関する実験

2.励ましたいなら




     【感想や質問は左サイドバーのフォームから】

      感想や質問は、このブログやメルマガ内で紹介する場合があります。
      もちろん、プライバシーは守りますが、
      掲載不可の場合にはその旨ご連絡を。



1.応援の効果に関する実験


皆さんは、パソコンとかファミコン(古っ)とかの、
いわゆるビデオゲームが好きですか?

私はけっこう好きなんです。

でも、反射神経が鈍いので、
シューティング系とかアクション系とかはまったくダメ。


さて、アクション系のとっても難しいビデオゲームを
やってもらう実験がありました。

A〜Cの3つのグループに分けて、

  A:「がんばれ!」「負けるな!」と応援する人がいる
  B:「負けろ!」「ぶつかれ!」と野次る人がいる
  C:周りに誰もいない

という条件をつけてゲームをやってもらったわけです。


さて、この3グループの成績はどうだったと思いますか?

   ↓  ↓  ↓

   ↓  ↓  ↓

   ↓  ↓  ↓

   ↓  ↓  ↓

   ↓  ↓  ↓

   ↓  ↓  ↓

はいっ、成績は、こうなりました。ゲームの成功率です。

  A:0%
  B:45%
  C:58%


Cがいいのは、集中できたからでしょう。

そして、Bもそこそこいいのは、
「なにくそ!」と、かえってやる気が引き出されたからでしょう。


では、Aがさんさんたる結果なのは……?

おそらく「うまくやらなきゃ」「期待に応えなきゃ」と思い、
かえってそれがプレッシャーになったからだと考えられます。


怖いのは、Aのグループの人たちが、口をそろえて、
「応援が励みになった」と答えていること。

本当は足を引っ張られたのにもかかわらず。



実は、何もしないのが一番の助けになる……。

これは、ちょっと憶えておいた方がいい実験かも知れませんよ。



2.励ましたいなら


よく、うつ病の人を励ましてはいけないと言いますね。

それは、うつ病の人たちって、極端な考え方を
してしまいがちだからです。

ですから、病気でない人たちよりも、
はるかに応援のプレッシャーを感じやすいのです。


その上、がんばりたくても、体調が悪くてがんばれません。

ちょうど、車にガソリンが入っていない状態ですからね。

そうすると、がんばれない自分をますます責めてしまうことに。


こうして、励ましたり応援したりすればするほど、
かえって落ち込ませることになるのです。



かといって、野次るのはもってのほか。

「なにくそ」なんて、がんばる気力もないので、
「嫌われた」と誤解して、やっぱり落ち込みます。



じゃあ、というわけで放っておくと、
今度は「見捨てられた」と思うかも知れません。


……なかなか、やり甲斐がありますね(^^:

放っておかないけれど、無理に励まさない対応が求められます。

つまり、「そばにいるよ」という対応。
「ちゃんと見ているよ」「ちゃんと聴いているよ」という対応です。


患者さんのそばにいて、ちゃんと見て、聴いていると、
分かることがあります。

それは、たとえ患者さんが寝たきりでも、
仕事も家事も何にもできない状態でも、
それでも一生懸命がんばって生きていらっしゃるということ、です。


うつ病というのは死にたくなる病気。

それなのに、こんなにつらくても生きていてくれる……それって、
ものすごい努力のたまものではありませんか?


励ましの言葉をかけるなら、「がんばって!」じゃなくて、
「本当にがんばっているよね!」という
声かけをしてあげてください。

だって、本当にがんばっていらっしゃるのですから。


そして、あなたも、今日まで本当によくがんばってこられましたね!

患者さんと向き合う中で、ずいぶんつらい思い、苦しい思い、
不安な思いを味わってこられたでしょう?

ホントに、よくがんばってこられました。


何かありましたら、いつでもメールをくださいね。

それでは!



コメント
この記事へのコメント
実は私はうつ病です。仕事も何ヶ月も休んでいて、同居中の母は「いつ復帰するの?」と、言いはしませんが視線や態度でにおわせてきます。
私はそれがいやでたまりません。
本当はやりたいことがあるのに、絶対反対されることがわかっているので話すこともできません。
父は寝たきりですし、母も持病をもっているので私が働かなくてはとは思うのですが、急に不安になったり焦ったりしてうまくいかないままに3年以上がすぎました。
家族にも申し訳ないし、自分がいやで、消えてしまいたいと思うことが最近多くなりました。
つらいです・・・。
2008/07/27(日) 22:11 | URL | ともむく #-[ 編集]
ともむくさん。

書き込みありがとうございます。

「目は口ほどにものを言い」と言いますが、そのようなプレッシャーを受けながら生活するのは、本当におつらいですね。

状況が状況だけに、早く何とかしなければと焦る気持ちは理解できます。

でも、うつ病に必要なのは、薬のほかには休息なんですよね。今ここで無理をしては、結局長引くだけに……。

どんなに後ろめたくとも、ここは堂々と休んでくださいね。それでいいんです。

笑顔同封 たいぢ
2008/07/27(日) 22:20 | URL | 増田泰司 #tZDc9YLU[ 編集]
ともむくさんへ。

僕もうつです。初めの医者のときに休職させてくれなくて、でも会社に行けないで状態が悪くなってしまいました。病院を替えて、休職しましたが、13ヶ月かかってしまいました。
後ろめたくとも堂々とゆっくり休むことは必要だと思います。
心配です。またコメントくださいね。

2008/07/30(水) 12:11 | URL | MASAYOSHI #-[ 編集]
増田カウンセラーへ

僕もうつの治療中で復職して11ヶ月になりますが、今だにおちこみの波が激しいです。そんなときに「うつ病というのは死にたくなる病気。それなのに、こんなにつらくても生きていてくれる」と言葉をかけていただけると慰められるしうれしくなります。そうですよね。今まで生きてこられた自分をもう少しほめられたらなあ〜。と思います。
2008/07/31(木) 12:11 | URL | MASAYOSHI #-[ 編集]
MASAYOAHIさん。

コメントありがとうございます。

私は、本当にうつ病の人ってすごいと思うんですよ。力が出ない状況で、どうしてそんなにも生きる力を振り絞っておられるのだろうかと。

自分をほめるって、うつ病であってもなくても、大切なことですね。

患者さんのご家族も、患者さんのがんばりを認めてねぎらうのはもちろん、ご自分のがんばりも認めてねぎらってもらいたいです。

がんばってますもん!

笑顔同封 たいぢ
2008/07/31(木) 18:41 | URL | 増田泰司 #tZDc9YLU[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する