あなたにだって感情はある

ここでは、あなたにだって感情はある に関する情報を紹介しています。
うつ病の患者さんへの基本的な接し方は、「受容的・共感的に話を聴く」ということです。

これについては、初めて訪問してくださった方は、まず「傾聴」についての記事と、「共感」についての記事をお読みいただければと思います。

あるいは、無料冊子にも、患者さんの話の聴き方について書かせていただいています。

他にも大切なスキルはあるのですが、いっぺんにたくさんお話ししてもナンですから、まずはこれだけ練習してみてくださいね。

2つの質問


こういう技法を使う目的は、患者さんの気持ちを理解するためです。

次の2つの質問を、いつも心の中で繰り返しながら、患者さんの話に耳を傾けてみてください。

それは、

(1) この人はどんな気持ちなんだろう?(患者さんの気持ち)
(2) この人がそう感じるのはなぜだろう?(患者さんがそう感じる理由)

という質問です。

2つの質問が重要な理由


というのは、患者さんはこれを分かって欲しいからです。

だから、愚痴をこぼすのです。だから、八つ当たりするのです。

決して、アドバイスしたり、説教したりして欲しくて、あなたに弱音を吐くのではありません。

この2つの質問はとても大切です。患者さんだけでなく、どんな人と話すときでも、頭の片隅に起きながら話を聴いてください。そうすれば、きっとコミュニケーション上手になれます。

この2つの質問は、患者さんにとって大事というだけではありません。このあとお話ししますが、あなたにとっても大切な質問なのです。

あなたにも感情がある


あなたにも感情がありますよね?

患者さんと向き合っていく中で、話を聴く中で、どんな気持ちがわき上がってきますか?

正直に告白すると、先日私は、相談にいらした方と話をしているときに、自分の心がちょっと怒りの方向に傾きかけているのに気づきました。

幸い、途中で気づくことができたので、怒りを相手にぶつけたり、表情に出したりする前に、うまくコントロールできましたが……。

あなたはどうですか?


あなたは、患者さんと話をしていて、腹が立ってくること、ありませんか?

悲しくなってくること、ありませんか?

不安になること、ありませんか?

落ち込むこと、ありませんか?

「もう話したくない!」と叫びたくなること、ありませんか?

「どうしろって言うのよ!」って叫びたくなること、ありませんか?

そして、それはなぜですか?

いい悪いは別にして、あなたがそう感じるのには、当然の理由があるはずです。

2つの質問 その2


先ほど紹介した2つの質問の他に、あなた自身に関する2つの大切な質問があります。

(1) 私はどんな気持ちなんだろう?(あなたの気持ち)
(2) 私がそう感じるのはなぜだろう?(あなたがそう感じる理由)

患者さんの気持ちとその理由を聴き取ることが大切であるように、あなたの気持ちとその理由も、自分でしっかりと聴いてあげてください。

そして、共感の言葉をかけてあげてください。「そりゃあ、悲しいよ」「それはどれだけ悔しかったろうね」などと。

さらに、ねぎらいの言葉を自分自身にかけてあげてください。「よくやってるね」と。

患者さんが大切な存在であるように、あなただって大切な存在なのだから。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

 スパムコメント対策で、URLを記入禁止にしました。
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する